金蛇送福
1.25-2.7
![金蛇送福 金蛇送福](/static/images/2025/01/2025.gif)
アイドルになる夢を叶えるためのオーディションを受けたくて お母さんに無理を言って2週間だけ東京で一人暮らしさせてもらうことに 初めて一次審査を通過して俄然ヤル気に燃えていた そんなスタートを挫かれることになるなんて 不動産屋で鍵をもらって部屋に行ってみたら… えっ、通路にゴミが溢れかえってる 臭い!何コレ ベランダに洗濯物を干そうとしたときのことだ 通路と同じような異臭が漂ってきた 隣を覗くてゴミの山… たまたま住人がでてきた…怖そうなオジサンだ 「あの…あのー!臭いんで片付けてください!」 「うるせぇ!これは俺の財産だ!」 全く耳を傾けてくれなかった オーディションを明日に控えて ダンスの復習をしていたら いきなり小窓が開いて 「うるせぇ!近所迷惑なんだよ!!」 こ、怖すぎる… 窓を閉めてもずっと喚き散らしてる… オーディションは手応えがあった ゴミの片付けでも手伝ってあげよっかな くらいの気持ちで隣部屋のピンポンを鳴らした 「だったらてめぇが全部片付けろよ」 まだ昨晩のこと根に持ってるのかな、ずっと怒ってる それにしても臭い、汚い…こんなところでよく眠れるな 片付けようしたその時だった 「お前たち制服着た若い女は嘘つきばっかだからなー!!」 大声で威嚇され、押し倒されて、体を貪られ、ゴミ部屋で犯●れた 「何を言ってるの?ヤメて!なんで私なの?」 私の声はまったく届かない… 「中はダメ…中には出さないで!」 叫んでも聞いてもらえず何度も何度も何度も中出しされた 制服を着てる女性に恨みがあるようだった 相手なんて誰でも良かったんだ 憤りが収まるまでただただ耐え続けた スマホが鳴った…メールだ オーディションの結果が来た おじさんはメールの内容を読み上げながら嘲笑っていた 「なんだ、おめぇ落ちてんじゃん アイドルじゃねぇじゃん」 「おじさん、もうメチャクチャにしていいよ オーディション落ちて、オジサンに犯●れて、中出しされて もう未来も、希望も、私には何もない」 涙が止まらなくなり、自分のことを語ってしまった 「昔イジメられてて、辛い時に救ってくれたのがアイドルだった だから私も誰かの助けになりたくてアイドルを目指してた アイツらのことを見返してやりたかった…でも、もうそれは叶わない」 「いや、ごめん、何も知らずに…大丈夫だよ、まだ若いんだからよ 痴●冤罪で職を失ったけどこうやって生きてるしよ」 慰めてくれてる… 「説得力ないよ。じゃあ、おじさんゴミ片付けられる? 片付けてくれたら希望が持てる気がする」 「わかった、絶対片付ける。約束する」 私はおじさんにもう一度だけ抱いて欲しいとお願いした 今だけ優しさ、温もりが欲しかった オジサンと一緒に全てをリセットしよう… おじさんの溜まってるもの、全部みゆに吐き出していいよ